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​インシュレーターの悩みと真実

インシュレーターの世界には、様々な情報が飛び交っています。それこそ、インシュレーターをめぐって、オーディオの深い深い悩みに陥り、泥沼に足をとらわれてしまう人が、後を絶ちません。そこで、ここでは、インシュレーターの本来のあり方について、解説します。

 

まず、インシュレーターの真の役割とは、なんなのか。それを、明らかにしておかなくてはなりません。それは、

振動を抑えて、機材のパフォーマンスを安定させること

 

このことに尽きます。オーディオでは、部屋で音楽をかけているときには、音を伝えるために、空気が振動し、その振動が伝わることによって、床、壁、天井、が振動し、パワーアンプ やパソコン、機材やスピーカーまでもが、それら振動の影響を受けます。つまり、音は壁を揺らし、窓を揺らし、天井を揺らし、そして床を揺らします。結局のところは音を出しているスピーカーの影響なのですが、特に床の振動によって、アンプも、ミキサーも、そして、スピーカー自身も、床から突き上げられるように振動します。このことより、機材のパフォーマンスが低下します。この振動の悪影響を遮断するというのが、インシュレーターの役割です。

(また、音楽をかけていないときであっても、生活空間で発生する微細振動(地震計にしか感知できない地震も含む)により、パソコンなどのパフォーマンスが低下します。)

他の機材、プリアンプやパソコン、ミキサー、スピーカーまで、すべて同様に、インシュレーターにより、機材の振動を抑えて、機材のパフォーマンスを安定させる。このことが、インシュレーターに求められる、最大の役割、至上命題なのです。

ただし、誤解を受けないように書いておきますが、振動を抑えるということは、単にガタつかないように機材を置けばいいという意味ではなく、機材をガタつかないように置いた上で、さらにその上、機材が受けている振動の影響、特に床の振動をいかに遮断するか、ということを問題にしています。置いた時点で初めから機材がガタついているようでは、やはりダメなのです。
 

★ 当店やプロケーブルでも扱っております、Thomann のパワーアンプ や、アレン & ヒース のミキサーなどは、元々がすごく良いものですから、インシュレーターなど使わなくても、振動の影響などものともしない、非常に優れたパフォーマンスを発揮してくれます。

 

次に、インシュレーターの素材について解説します。インシュレーターの役割、

振動を抑えて、機材のパフォーマンスを安定させること

をもう一度思い出してください。

 

この役割を果たすことのできる素材としては、今のところ、ソルボセインが最善と思われるのです。ソルボセインは、衝撃を吸収する能力に、非常に秀でており、生卵を 50cm の高さから落としても、割れないほどです。床の振動の影響の大部分を吸収するためには、このようなものでなくてはならなかったのです。これは、プロケーブル社が、長年にわたって培ってきた、オーディオのノウハウをもとに、選りすぐった素材です。

 

ソルボセインは、機材の底面に貼り付けることにより、機材が受ける振動、特に床の振動を極限まで遮断し、機材の振動を抑えて、パソコンやアンプなどの機材のパフォーマンスを安定させます。その効果は、プロケーブルファンの皆様の間では、よく知られていることと思いますが、大まかに言うと、音の解像度が上がります。

 

というよりも、このような形で、本当に優れたインシュレーターを発見できなければ、プロケーブルの方でも、そもそも、インシュレーターなぞ、販売しません。あってもなくても大差ないものを販売しても、お客様がオーディオの泥沼にはまるだけだからです。

 

これが、金属のインシュレーターだと、非常にまずいです。少なくとも、音の解像度を上げる効果はありません。なぜならば、致命的なことに、金属には、衝撃を吸収する能力がないからです。大抵の場合、衝撃を吸収せずに、跳ね返すような形になります。少なくとも、生卵を 50cm の高さから金属の上に落とすと、割れてしまう可能性は大きいでしょう。これは、金属が、衝撃をそのまま、生卵に返し、生卵が衝撃を受けてしまうからです。これでは、オーディオの機材が受ける振動を、吸収することはできません。

 

つまり、金属のインシュレーターをアンプの下に置くと、そのインシュレーターごと、アンプが床の振動の影響を受けてしまいます。その結果、アンプのパフォーマンスが、低下します。しかし、金属のインシュレーターの影響によって、アンプのパフォーマンスは低下したままで、音自体は変わります。スピーカーについても同様です。もっと正確に言いましょうか。音が変わったような気がするだけです。実際には、金属製であれ、木製であれ、プラスチック製であれ、その辺の石ころであれ、硬い素材のインシュレーターなど、どれもどんぐりの背比べで、音など大して良くはなりません。しかし、ものすごく神経質に、まるで神経症患者のように考える者にとって、オーディオは、硬いインシュレーター一つで、音が変わってしまうのです。

 

そこで、どのようなインシュレーターが、一番良い音変化を起こすのか、と、様々なインシュレーターを買いあさり、機材のパフォーマンスが低下したままで、あれでもない、これでもない、と、オーディオの悩みに陥るという、泥沼にはまります。金属だけではなく、硬い素材でできたインシュレーターは、衝撃を吸収する能力などありませんから、事情は皆同じようなものです。そう、金属であれ、木製であれ、柘植の木であれ、全くの無意味だったのです。

 

これが、インシュレーターの悩みを深くしていた、カラクリです。

 

そのようなわけで、インシュレーターとして、現時点で最善のものが、ソルボセインです。既にプロケーブルでお買い求めになったお客様も、ソルボセイン によって、かなり良好な結果を得られています。プロケーブルサイトには、ソルボセイン の商品コーナーの、お客様の声がありますので、そこに一つ、リンクを貼り付けておきます。どのようなことが起こっているのか、お客様の声をご参考ください:

http://procable.jp/products/mini_sorbo.html

 

なお、3点支持だから、4点支持だから、5点支持だからと言って、音が良くなる論理的な根拠など何もありません。そんなことに、神経質にならないでください。普通の四角いアンプにソルボセインを貼り付けるならば、底面の 4隅に 1個ずつ、合計4個貼り付ければ、それでいいです。3点支持などを標榜して、皆さんの神経をささくれ立たせているオーディオショップは、よほど実力がないか、または、単に宗教じみているオーナーであるというだけです。

 

追記:もちろん、底面が 3角形のアンプだったら、3点支持でも良いと思います。但し、それは 3角形の場合だけです。

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以下は、お客様からの声となります。

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​1番さんのコメント: ソルボセイン は、自作スピーカーの素材としても良かった!

富山の○○です。

 

先日はipod用モガミ2549の件でお世話になりました。

今回、ソルボセインの良さについて体験を報告させて

頂きます。

 

ソルボセインの有効性について 

 

モガミ:カナレの混合ケーブルの5:1の発表後、自身の4:1で作成したケーブルを5:1に再度作成し直しました。 

結果的に以前より重心が下がった(本来の再生はこうあるべきと思われる)印象になり

低域と中域のバランスがかなり以前より良くなった印象を受けました。

 

と同時に自身のSP(自作 長岡SP F95ガウディ)の低域の音の不明確さが目立ちました。 

こう感じるのはやはりプロケーブルさんの大阪店試聴室を体験し低域と中域のバランス、

ならびにそれが結果的に作り出す音像を体験していなければその様には感じる事はなかったと思います。 

 

その後、ウーハーにソルボセインをインシュレーターとして使用した際に床に音が吸われ

音がまともに出ていなかった状態が劇的に改善した事を思い出し

それならば内部のパーツにも使用してみようと思いました。 

 

私のウーハーの内部にハイカット用のコイルがウーハーユニットに対し直列に接続されており

パーツに関しての一般的な話ですが直列に接続されたパーツには当然の事ながら

ユニットに流れる電流とほぼ同じ量の電流が流れます。 

しかもコイルはその性質上、電流が流れる事だけで内部で振動してしまう性質があるそうなので、

それに加え音を出している最中のユニット内部には外に出る音と全く同等の音が

内部へも出ていますので当然の事ですが内部のパーツにもさらに振動を与えてしまう事になります。 

 

そこで私の場合はソルボセインの上に直にコイルを置き

基盤の代わりに使用している木の板の下にもソルボセインを敷きました。

コイルと板はソルボセインを挟んでインシュロックで固定)

 

これで以前の状態からみれば振動に対して強い状態になったと言えます。 

 

試聴結果ですが低域の量的には1.1倍~1.2倍、

解像度的には同じく1.1倍~1.2倍合わせると1.2倍~1.4倍になる事になります。

 

(これでもかなり控えめな表現にしたつもりです)

 

これに関してはウーハーの下にソルボセインを敷いた状態からの比較ですので

当初はそれほど期待していませんでしたが、驚くほどの変化でした

何もしていない場合からの比較では比較できないほど全くの別物になりました。 

 

当然の事ながら音の焦点を再度調整する事になりましたがこの結果、

再生される音は素晴らしく私の場合IPODを使用しておりますが、

恐ろしくフラットで濃密なそれでいて消え入る際の繊細な音も表現してくれる

素晴らしいとしか表現できない音になりました。

 

プロケーブル様のサイトに記載されている通りCDの情報の内IPODで90パーセント程度以上は

出力されておりその時点で人間の耳ではほぼ飽和状態になる。

今回の経験はまさにその通りでありその表現通りの体験が現在進行形で出来ています。 

もちろんプロケーブルさんの推奨品を使用し、なおかつ混合ケーブルを使用しての感想ですので

ソルボセインだけを使用してこうなる訳ではないと思いますが

ソルボセインは比較的安価でありそれほどの効果は期待されない方も多いかもしれませんが

スピーカーに使用した場合では本人が思う劇的な変化、さらにそれ以上に改善されます。

 

 直列に接続されたコンデンサ、並列に接続されたコンデンサにも使用しましたが

コイルほどでは無いにしろ改善は感じられました。 

 

より多くの方(特に自作SPの方は)にソルボセインを使用して

製品の本来もっている性能をフルに発揮して頂きたいと思いメールさせて頂きました。 

長々とした文面になってしまい申し訳ありません今後ともよろしくお願い致します。 

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店長注:)プロ級の、F1 並みの生音を出す、という、プロケーブルさんの提唱した、

真のオーディオとは、方向性が異なるコメントではありますが、

こちらのお客様が証言されている通り、ソルボセインは、

自作のスピーカーの方にとっても、優秀な素材となってくれます。

​私どもでは、スピーカーの自作を、決して、勧めているわけではありませんが、

オーディオは、金銭の無限消費地獄にさえ陥らなければ、健全な趣味として、

楽しまれる方がいらっしゃってもいいと思います。

健全な趣味を、より健全に。ソルボセイン の役割が、一つ増えたと思います。

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2番さんのコメント: まだ埋もれていた音がいたのか!

ソルボセインですが、システム内で一番「制振にコストを掛けられていなさそう」な印象を受ける
○○○製ユニバーサルプレーヤー(WATTGATEを○○○SACDPと差換え利用)に敷いたのですが、
  

「まだ、埋もれていた音が居たのか!」

 

となりました。
 

 なんでしょう、

全域に渡って一段と、各楽器の音色が

聴き分けられるようになった印象で、
歌のバックでトランペットとトロンボーンがユニゾンで「♪パン」と吹いているような際も、
各楽器の音色にまで迫れそうな感じです。
  

又、細かなニュアンスや、曲の終わりの

「ppで残っていたベースの余韻が消え入る瞬間」まで
ボリューム小さ目の際も聴き取り易くなったと感じます。

ラックのレイアウト的に、円筒形がメインとなりそうですが、
他の機器にも、順次導入したいと考えております。

 …今でこそ、

「CDって、こんなにも音の情報が詰め込まれていたのか!」

と感じられるまでの環境がお蔭様で整っているのですが、逆にいうと、
「これだけ、アーティストや録音エンジニアの皆さんが丹精込めて作り上げた音楽なのに、
一般消費者には、そのほんの一部しか届いていないのだな」とも感じられ、
何と勿体無い事か、と思わずにはいられません。
そして、こうして端々まで聴こえるようになると、

「音楽ソフトには、ちゃんと対価を払わないと!」

と改めて思いますね。
 

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店長注:)音楽は本来、対価を支払って聴くもの。特に、CD はそうだと思います。

CD が売れなくなって久しいですが、このような風潮は、音楽作成側にとっても、

最終的には、消費者の我々にとっても、良くないと思います。

何はともあれ、ソルボセイン一発で、ここまで激変した方も、いらっしゃいます。

素晴らしいことですね。

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