​生音の捉え方の真実

ある有名なオーディオショップで、以下のような趣旨の記述を見かけたことがあり ます。 

 

『私たちは、脳で音を聞いている。聞いた音を、私たちの脳内で補正して捉えているため、音の解釈や聞こえ方は、100人いれば100通りである。』

 

なるほど、趣味のオーディオとしては、そういう考え方も、アリだと思います。多 くの皆さんが、音の良し悪しは、千差万別ではないか、と、お考えではないでしょ うか。 

しかし、プロケーブルさんでは、ファンの皆さんもご存知の通り、『千差万別の音 の捉え方』に対し、敢えて真逆の、『誰にでも良い音とわかる、普遍的な生音』 を、これまで、ずっと、追求してきました。 

普遍的な生音 

 

それはどういうことなのか。『音』の問題から少し離れて、人間の顔の認識に例えると、わかりやすいです。

 

大雑把に言えば、私たちは、美男・美女というものを、目、鼻、口などの、顔のパーツの配置によって、判断しています。 目、鼻、口 などの、顔のパーツの一つ一つの微妙な形よりも、配置がまず重要なん です。(もちろん、例えば、一般には、一重まぶたよりも二重まぶたの方が美しい とは、されていますね。)『形』はその次です。 

 

ここで重要ことは、私たち人間の脳には、生まれたときから、あらかじめ、顔のパ ーツの『理想的な配置図』、設計図みたいなものが、インプットしてある、ということです。 

 

私たちは、人の顔を見たときに、相手の人の顔を、この『理想的な配置図』に近づけて解釈しようと、自分の頭の中で、『補正』をかけます。その『補正』が少ない顔の人ほど、美男、美女、ということになります。

 

但し、ここで言う補正とは、人の顔を『理想的な配置図』に近づけて解釈しようとする際の、脳にかかる『ストレス』のようなものだと思ってください。『補正』によって、誰でも彼でも、美男・美女に見えてしまうと言う意味ではありません。

 

逆に、大幅に『補正』をかけなくてはならない顔の人のことは、いわゆる、『ブサイク』と判断します。もちろん、男性が女性を見たときに、自分好みの美人かどうか、女性が男性を見たときに、自分好みのイケメンかどうか、というのは、また別の問題です。もっと根源的な部分での、『顔立ちが整っているかどうか』を問題にしています。

 

ところが、私たちの頭の中にある、この『理想的な配置図』というのは、人類では、ほぼ共通です。この『共通』というのが重要で、おそらく、人類の脳の中には、人間の顔の『理想的な配置図』が、共通情報として、インプットされているのでしょう。 

 

『理想的な配置』が人類共通だからこそ、あの人は美人だね、ああそうだね。あの人はイケメンだね、そうだね、かっこいいね。という会話が成り立ちます。もちろん、『好み』は別の問題です。

 

100人いれば100通りの理想的な顔のパーツの配置があっては、美男美女の基 準も人それぞれだから、多くの人に認められるような、美男美女も、いなくなって しまいます。美人コンテストも、成り立ちませんし、お正月の福笑いのゲームで、 顔のパーツのおかしな配置で、みんなが笑ってしまう、ということも、なくなるでしょう。

 

こんな偉そうなことを言っている私自身、正直に言えば、美男子の正反対、はっきり言えばブサイクです(笑)

 

話を『音』に戻しましょう。実は、プロケーブル大阪店の音のような、人類共通の 『理想の生音』というものが、人間の頭の中にインプットされていると、私は思っ ています。それは、『生音のスタンダード』ともいうべき、『生音』の設計図で す。

 

理想の生音 

それは、実は、『生音』としての『人間の地声』が、基準なのです。嬉しい時の声、楽しい時の声、悲しい時、怒った時、甘える時、脅す時の声。

 

こう言ったものが共通でないと、人間の世界での、感情のやりとりが、うまくいきません。少なくとも、脅されたときに、喜んでしまうようでは困りますよね。

 

その感情のやり取りのための、ベースになる、『生音』としての地声。その基本的 な、根底の部分が、生まれたときから、人間の脳には、インプットされているのだと、思います。 

 

もちろん、この『理想の生音』は、人間の成長過程、経験の違いによって多少は変化はあります。しかし、基本的な、根源的な部分は不変で、100人中、99人までには、共通なはずです。少なくとも、テレビでの匿名のインタビューで見られるような、機械で加工された人間の声よりは、生の地声の方が、誰にとっても『生音』に聞こえるはずです。 

 

そういう、根源的ものが、私たちの頭の中に、人類共通の『理想の生音』として、 インプットされいてる・・・そう、我々は考えております。 

実際に、プロケーブルサイトでも、お客様には、人間の地声に近いボーカルで、音 の焦点を合わせてください、と、再三にわたって、お願いしております。それは、 人間の地声こそが、最も普遍的な『理想の生音』の設計図である、という考え方だ からなのです。 

 

そして、私たちがオーディオの音を聞いたとき、誰もが、その音を『生音のスタン ダード』・・・つまり、『理想の生音』に近づけるように、頭の中で、補正をかけて、その音を解釈します。

 

補正が小さければ、『理想の生音』に近い、良い音。

補正が大きければ、『理想の生音』から遠い、悪い音。

 

美男美女の認識と同じです。

 

(ただ、音の場合は、音楽家のように、日常、『音楽』や『音』を間近で聴いている人ほど、この『補正する力』が大きくなります。だから、音楽家などは、仕事でいつも音楽を扱っていますから、普段はラジカセでも、そこそこ、音楽を楽しめてしまうのです。それは、頭の中で、ラジカセの音すらも、『理想の生音』に近づけるよう、『補正』してしまうからです。)

 

そして、多くの人にとって、プロケーブル大阪試聴室の音こそが、『理想の生音』に近い、最も理想的な音だと、私は思っています。

 

100人中、99 人までもが、いい音だと、感動して、帰っていかれる音。 これこそが、人類共通の『生音』です。 

 

しかし、100人中、1人くらいの割合で、頭にインプットしてある『理想の生音』が違う人がいます。これは、民生用の、プロケーブルさんでいうところの『ボロい』、と言っては何で すが、あまりにも、『趣味的』な音に、多くの時間を接してきたせいで、『理想の生音』の設計図が、『書き換えられて』しまった人たちだと、私は考えています。 

 

100人中、1人の方は、その『書き換えられた音』を基準に、プロケーブル大阪店の生音を補正して聞かれます。『書き換えられた音』に、『理想の生音』を近づけようと、頭の中で物凄い大きな補正をかけますから、いい音に聞こえるわけがありま せん。

 

これこそが、100人中1人の割合で、プロケーブル大阪店の音が、良い音に聞こえ ない、メカニズムであると、私は思っています。 

 

最後に、『音の好み』というものは、実際のところは、その人にとっての『音楽性の好み』ではないかと、私は思っています。ロックが好きな人、クラシックが好き な人、ジャズが好きな人、演歌が好きな人。人は、自分の好きなジャンルの音楽な らば、特に、ドンピシャで自分のお気に入りの曲ならば、ひいき目に見て(聴い て)しまうものではないでしょうか。ひいき目に聞くから、良い音に聞こえる場合 もあるでしょう。それはちょうど、男女を問わず、一般に、人間が、自分好みの異 性の前では、機嫌の良くなる現象と、よく似ています。『ひいき目』とは、そうい うことなのです。

 

追伸:もし、個人個人で、『音』の捉え方が本当にまちまちならば、補聴器のメー カーでも、携帯電話のメーカーでも、商品開発や製造の際に、『人間に、音声がど う聞こえるか』を、どうやって判断するのでしょう? 

 

機械を使って測定するのであれ、人間の耳で判断するのであれ、人によって、『音』の捉え方が本当にバラバラだったならば、『こういう場合には、これこれこういう風に音が聞こえます』という類の主張は成り立たなくなりますし、実験することすらできません。仮に実験したとしても、その実験結果は、その実験を行なったその人物にしか、通用しない結果となります。とどのつまり、『個人個人で、聞こえ方は全くバラバラです。自分で実際に聞いて見てください。』ということになってしまうのです!!

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