​AE 線が異常に長くなるケースについて

このコーナーは、AE 線で音の焦点を合わせてらっしゃる方向けに、多少なりとも参考になるかと思い、設けております。プロケーブルの社長からも、「どうも AE 線を使った音の焦点の調節で、混乱される方が多いらしい。お前のところでも、ちょっと注意を喚起してやってくれ。」と言われており、この度、当店、オーディオの悩み・苦悩を解決するショップでも、情報提供する次第です。

 

さて、事の発端ですが、本家・プロケーブルサイトのお客様の声で、以下のような趣旨のコメントがありました:

 

『AE 線を足せば足すほど、中域が肥大化し、倍音が崩れ、より一層、音がきつく感じていってしまう、という、悪循環に陥ってしまった。』

 

そのお客様は、最長で、AE 線を 170m くらいまで伸ばし、どうにもならなくなった後、コンサートの生音を参考にされ、ご自身のセッティングがどうやらおかしいとお気づきになられて、思い切って、AE 線を 100m くらいにまでカットしたところ、シャープでありながらきつくない、非常にリアルな生音が出てきた、というご経験をされてらっしゃいます。

 

実は、このお客様と同じようなご経験をされたことのある方は、少なからず、いらっしゃると思います。私自身、このお客様と、似たような経験をしたことがあります。

 

前述のお客様の症状をわかりやすくいうと、

 

『音の焦点がシャープに聞こえるが、AE 線をいくら足していってもシャープに聞こえるままである。』

 

ということに尽きます。

 

これは、音の焦点が合っているどうかの微妙な長さの時に、よく起こる現象です。音の焦点が「若干」マイルドな時、中域(中域と高域の間の、少し高域にも聞こえる程度の中域も含む)がダレて、他の帯域よりも過剰に耳に響くように聞こえます。わかり易く言うと、音の焦点がぴったり合っている状態に比べ、音がうるさく聞こえているわけです。このことを、音の焦点がきつい、シャープであると錯覚する場合があるのです。実際には、音がうるさく聞こえている状態です。

 

このようなときには、AE 線を継ぎ足して、音の焦点をマイルドに振っていっても逆効果です。むしろ、AE 線を、若干、切らなくてはいけません。(200 ― 300m 台も AE 線を引かれている方は、数 cm 切ればそれで済む場合もあります。)AE 線を切ることにより、中域が引き締まり、適切な中域が出てくるようになります。音の焦点が合った状態の音というのは、一言で言えば、等身大の生音ですが、音量に比べて、うるさくもきつくも、聞こえないものです。

★ 本当に音の焦点がシャープすぎる場合というのは、高域が物理的にすら、耳を圧迫するような感じの時です。そういうときにこそ、AE 線を継ぎ足さなくてはなりません。

 

この、音の焦点が、一見、シャープに、きつく聞こえるが、実はマイルドであったという現象は、私自身も体験しております。慣れればすぐに対応できますが、音が濃くなればなるほど、シャープなのかマイルドなのか、その見極めが難しくなるかもしれません。

 

そこで、一つの目安を提示しておきます。AE 線による音の焦点は、200V ダウン&アイソレーション、Mac Book Pro の機器セット付き、DA 11、アレン&ヒースミキサー、Thomann の S-75 シリーズのアンプなど、音の焦点をシャープにする要素のフルラインの装備で、およそ限界まで音が濃い状態でも、AE 線の長さで、400m ~ 500mくらいがその最大長になります。(300m 台の方は普通にいらっしゃいますし、私のところでも、360m と少々です。)電源環境の地域差もありますが、それを含めて、最大 400m、いくら長くても、 500m です。少なくとも、800m も AE 線を引かれている方は、音の焦点がどこかで『合っていない』可能性が大きいです。また、800m も AE 線を引かれると、さしもの Thomann のパワー・アンプですら、そのダンピングファクターを損ない、Tour-X のような、パンパンに張り詰めたウーファーを駆動できなくなる場合が多いです。どの道、AE 線は、500m 以上の長さを引いても、無意味です。AE 線につきましては、セッティング上の限界長、音の焦点の適性度の意味での最大長として、いずれも、400m(どんなに長くても 500m)を目安とされてください。

​以下は、お客様の声となります。

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