ベルデン 8423 商品説明
このベルデン 8423 は、アメリカのプロ用アナログケーブルの定番、ベルデン 8412 を、3芯、つまり、XLR 接続用に、特化したものです。従って、接続端子は、XLR のみになります。
ベルデン 8423 の基本的な特性は、ベルデン 8412 に近いです。詳しいことは、ベルデン 8412 の商品説明ページ をご覧ください。
音的には、ベルデン 8423 は、ベルデン 8412 よりも、明るい感じになります。その本質は、ベルデン 8412 よりも、より高度な、精緻なフラットになります。これはおそらく、ベルデン 8412 よりも、ベルデン 8423 の方が、ノイズをより多く削減していることが原因であろうと考えられます。実際、ベルデン 8412 に比べ、ベルデン 8423 は、ノイズを 1/10 以下にまで、削減している可能性があります。つまり、ベルデン 8423 は、ベルデン 8412 の、上級バージョンと見ることができるでしょう。
ベルデン 8423 の用途は、基本的には、高性能マイクケーブルとしてであったり、音源とプリアンプの接続であったりします。しかし、音源とプリアンプの接続に関しましては、接続端子が XLR ですので、プロ用の機材でないと、信頼性の高い XLR 回路を積んでいない場合が極めて多いと見受けられます。従って、民生用の機材をお使いの方で、ベルデン 8423 をご利用されて、思う様な結果が出ない時には、その XLR 回路は品質が極めて低いので、思い切って、その XLR 回路には見切りをつけて、ベルデン 8412 による、アンバランス接続(例えば、RCA ― RCA 接続)の方をお試しください。
基本的には、このベルデン 8423 は、ベルデン 8412 と同じく、音源からプリアンプの間のラインケーブルとして、威力を発揮します。それは、国籍別の音源の鳴らしわけと呼ばれるもので、その点につきましても、詳しくは、ベルデン 8412 の商品説明ページをご覧ください。
私自身は、通常 100V 環境のもとで、ベルデン 8423 をミキサーとパワー・アンプの間に使用して、音源によってはですが、ベルデン 88770 よりも、かなり良好な結果をもたらしています。
一般のオーディオの方にとっても、 音源がまだそれほど濃密ではない状況では、特に電源が通常の 100V 環境のもとでは、ご利用の機材によっては、ミキサーとパワー・アンプの間の接続にも、このベルデン 8423 は、極めて優れたパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。
ただし、音源がこれ以上濃くなっては困るというほど濃い状態ですと、ミキサーとパワー・アンプとの接続は、もはや、ベルデン 88760 もしくはベルデン 88770 でないと、音が合いません。この点だけは、ご注意ください。
どの道、このベルデン 8423 は、使い方によっては、ベルデン 8412 やベルデン 88770 (または 88760)と比肩するほどの、高いパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。
最後に、プラグには、ベルデン 8423 の優れた特性を損なわずに済む、スイスのノイトリックを使用しています。スイスのノイトリックこそが、ベルデン 8423 を完成の領域にまで高めてくれる、唯一、最高のプラグです。
注意事項ですが、「音楽のフラット再生」という用途のケーブルにつきましては、プラグの種類やハンダの種類を選択することによるカスタマイズという類のことには、当店は対応しておりません。それは、優れたアナログケーブルの本来の性能を、却って損なってしまうからです。(ギターケーブルにつきましては、また事情は異なります。)
プラグにつきましては、RCA であれ XLR であれ、どの形状のものにつきましても、最高のものがそれぞれ一種類ずつあれば、必要にして十分であるというものが、当店の考えです。
ベルデン 8412 と同様に、アメリカのジャズやロックを中心に聴かれる方、幅広いジャンルの音楽を好まれる方に、このベルデン 8423 は、間違いなく、優れた逸品となるでしょう。
BELDEN ベルデン 8423 (2本セット)
プラグは、XLR のみとなります。
ベルデン 8423 は、ベルデン 8412 の 3芯バージョンとなります。