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音の焦点とスピーカーケーブルのメッキ・非メッキの問題
プロケーブルファンのお客様の中には、プロケーブル製アイソレーショントランスを導入し、アンプやミキサー、そして CD プレイヤーなどの機材を、プロケーブル製アイソレーショントランスから電源を引いて、肝心のスピーカーケーブルはベルデンや WE (ウェスタン・エレクトリック) のメッキより線のままの方が相当数いらっしゃることが最近わかりました。
しかし、そのままでは、ほとんどのケースで、音の焦点が合っておらず、生音からは遠い音となってしまいます。
それでもいい音が出ているというのは、ある意味事実です。しかしそれは、民生用のボロい機材やボロいケーブルに比較しての話です。機材の電源を全てプロケーブル製アイソレーショントランスから引いた場合は、ほとんど全ての場合、AE 線や VVF のような、非メッキの銅の単線でないと音は合いません。
そこで、今回、私自身も実験してみました。
電源はプロケーブル製アイソレーショントランス (ミュージシャンズ電源, 100V 1500W 仕様)
アンプは Thomann S-75 mkII (1台)
ミキサーは WZ4: 14:4:2
アンプ、ミキサーともに、電源ケーブルは Wattgate シールド電源ケーブル
アンプとミキサーの接続は、Belden 88770
音源のプレイヤーとして、MacBook Pro 2015 early version, 機器セット付き、
MacBook Pro 2022 early version, Apple M2 チップ, 機器セット付き、
及びパイオニアの DVD プレイヤー DV 220V
の 3種類を試しました。
音源とミキサーの接続は、Belden 88760
スピーカーは Tour-X (TX1152) 2本
スピーカーケーブルは、Belden 8460 / 片側 2.0m
比較したときに使った音源は
ボーカルもの:
荒井由美: 楽曲『中央フリーウェイ』
竹内まりや: 楽曲『マンハッタン・キス』
華原朋美: アルバム・Dream 〜self cover best〜
梁静如: アルバム『勇気』『崇拝』
Michael Bolton : アルバム・Greatest Hits
Whitney Houston : アルバム・Love Whitney.
オーケストラ:
ジェフリー・テイト指揮、内田光子ピアノ:モーツァルトピアノ協奏曲 20番
ジェフリー・テイト指揮: モーツァルト交響曲 40番
イ・ムジチ合奏団: ビバルディ 四季
です。
このセットでは、音源が MacBook Pro の場合であれ、パイオニアの DVD プレイヤーであれ、音の焦点は大幅にずれています。しかし、予想に反して、高音ばっかりキンキン、という音ではありませんでした。(これは、パワーアンプの特性によるものかもしれません。)
それは、確かにシャープ過ぎる、と感じられるような音ではないのですが、その代わり、音にベールのかかったような、モヤのかかったような、不自然な音で、スッキリしませんでした。はっきり言えば、いびつな音です。特に、パイオニアの DVD プレイヤーの方は、確かに高音キンキンの音ではありませんでしたが、全体のバランスが悪く、音がモコモコした、いびつな感じで、聞いていて気分が良くありませんでした。
そこで、スピーカーケーブルのみ AE 線 (片側 360m あまり) に切り替えてみると、音のベール・モヤが取れ、スッキリした、ナチュラルな音になります。驚くほど綺麗な生音です。ボーカルも艶やかになりますし、音の解像度も上がりました。(私のところでは、AE 線片側 360m あまりで、音の焦点を合わせております。)
特に、クラシック音楽のオーケストラの演奏の場合は致命的です。Belden 8460 だとバイオリンやピアノなどの各楽器の音の生々しさが大きく損なわれてしまうのに対し、AE 線だと、非常に生々しく、リアルになります。フォルテッシモの時の音の迫力も違います。オーケストラの音の解像度も、AE 線のほうが遥かに上です。
みなさんの中には、アンプやミキサーをプロケーブルセットで揃えられて、さらに、プロケーブル製アイソレーショントランスを導入して、それでも Belden や WE (ウェスタン・エレクトリック) のメッキより線のスピーカーケーブルをご愛用の方が相当数いらっしゃると思います。
しかし、そこで、勇気を持って、スピーカーケーブルのみ、AE 線に切り替えてみてください。そして、その状態で音の焦点を合わせてください。驚くほどナチュラルで、リアルな生音が出てきます。
ここで、いかにもありがちな誤解があります。『Belden 8460 は通常 100V で推薦長が片側 2.0m だから、2.0m よりも短い状態では、AE 線と同じく、音をマイルドにする効果がある。』という誤解です。
これは間違っていて、Belden や WE (ウェスタン・エレクトリック) のメッキより線のスピーカーケーブルは、たとえそれが 10cm の長さであっても、音をシャープな方向へ振る効果があります。
これはどういうことかというと、通常 100V 環境で音源に CD プレイヤーをお使いだと、音の信号は、音源からスタートしてアンプの出口までに到達する間に、電源のノイズから大いに悪影響を受け、アンプの出口では音がモヤモヤの状態となってしまいます。それを心地よく音楽として聞けるようにするためには、メッキより線のスピーカーケーブルで音をシャープな方向へ引き締めてやる必要があります。そのために、Belden 8460 では片側で 2m くらい必要になるという意味です。
それは、Belden 8460 が片側 1m でも音をシャープな方向へ振る効果はあるが、1m では足りず、2m 必要になる、という意味です。1m ではマイルドな方向へ振ってしまうという意味ではありません。
逆に、音源が MacBook Pro とか、電源がプロケーブル製アイソレーショントランスとか、ものすごく良いものをお使いだと、音の信号は、音源からスタートしてアンプの出口までに到達する間に、電源のノイズの悪影響をほとんど受けず、アンプの出口ではなお、音はすごくシャープなままです。従って、それを音楽として心地よく聞くためには、AE 線のような非メッキの銅の単線で、音をマイルドな方向へ振ってやらなくてはなりません。ここで Belden や WE (ウェスタン・エレクトリック) などのメッキより線を使ってしまうとおかしな音になってしまうのは、今回、改めて実験してわかったとおりです。
ただし、プロケーブル製アイソレーショントランスを導入しても、なお、Belden や WE (ウェスタン・エレクトリック) でないと音の合わない、例外的なケースが二つあります:
[1] Tour-X などをお使いの方で、クロスオーバーを導入されている場合。この場合、スピーカーを加工する性質上、AE 線では、トータルとしてメッキの量が足りなくなりますので、スピーカーケーブルにはメッキより線(WE 16GA だと、片側 4m くらい)が必要となります。
[2] CD プレイヤーなどの機材が極端にボロい場合。この場合は、プロケーブル製アイソレーションの威力を以てしても、CD プレイヤーなどのボロさに対して、電源のノイズ削減効果が追いつかず、アンプの出口では音がモヤモヤのままで、その結果、スピーカーケーブルは AE 線では音が合わず、メッキより線が必要となります。
ここをお読みになられた方は、ご自分のセットのスピーカーケーブルがメッキより線の方がいいか、AE 線の方がいいか、ぜひ、検証されてみてください。オーディオファンにとって、結構有意義な検証となると思います。
なお、AE 線か WE (ウェスタンエレクトリック) かは、電源環境や音源によって、
どちらが最高なのかは異なります。
[1] 電源がプロケーブル製アイソレーショントランスの場合は AE 線。
[2] 音源が iPod (第 6世代以降) や MacBook Pro で、アンプが Thomann S-75, S-100, 又は S-150 の場合は AE 線。
[3] 電源が通常 100V 環境で、音源が通常の CD プレイヤーの場合は WE (ウェスタン・エレクトリック)
大雑把に書くと、上記のようになります。
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ここから先は、お客様の声となります。
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1番さんのコメント: Subject: ありがとうございました
いつもお世話になっております。
この度は大変お世話にになりました。
早速繋ぎまして音出ししました。
ipod→当然ですが次元が全く違いました。
→ミキサーに直結のアドバイスありがとうごさいました。
CDP→ボサノバ(セルジオメンデス)、カラヤン新世界(SACD)、竹内まりやさんと聞いております。
まず感じますのは音のスケール感が違うことです。
低域の出方がかなり豊かになりました。
(竹内まりやさんの「告白」での山下達郎さんの打ち込み音の低音が凄まじい)
音量をまだまだ上げられる感じがします。
おそらく生音に近くなっていると思います。
WEと比較し、音がシャープになったとは感じられませんがどちらかというと少しシャープかもしれません。
元のメッキ線も素晴らしいので、これより上に行っていると思われるAE線は価格対比でのコスパはすごいですね。
SPのアッテネーターは少し絞りました。
まだまだ時間をかけて聞いていきますので、長さの延長時にはよろしくお願いいたします。
以上取り急ぎfirst impressinご報告致します。
今回のご指摘とご手配まことにありがとうごさいました。
(追伸)
AE線のひふくはがしが非常に簡単で楽に完了できました。
以前使ったことのある○○○○○○○○の4芯(ぼったくり系)と比較した場合格段に楽でした。
○○
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店長注:) このお客様も、ギタリスト電源を導入し、そこから Thomann S-150 と
XONE: 43 や CD プレイヤーの電源を取ってらっしゃる方です。当初はその状態で、
WE 16GA (オリジナル) を 2.8m の長さでスピーカーに繋いでらっしゃいましたが、
当店の方から AE 線の方が音が良くなる旨をアドバイス差し上げました。
それを思い切って実行された結果が、このかたのコメントです。
なお、iPod についてのコメントは、この方は今までライトニングケーブルで
iPod を CD プレイヤーに繋ぎ、CD プレイヤーから XONE: 43 に入れて
iPod の音楽データを再生されていましたが、iPod 用 Belden 88760 で
iPod から XONE: 43 に直接繋いだ方が良くなります、と、当店から
アドバイスを差し上げた次第です。
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1番さん再登場!これで決まりました。
ご連絡ありがとうございます。
私のレベルのレビューなどお恥ずかしい限りですが、こんな内容でお役にたてるのならどうぞお使い下さい。
全く、加藤木様のご指摘どうりの違いを現在進行形で体感しております。
ipodは段違いの生音に変化しました。
説明は不要と思います。
CD系は夜になり静かな中でゆっくりゆったり聞いておりますが、WEのメッキ
より線とは全く次元が違いました。
竹内まりやさんの「駅」はかなり再生が難しい曲ですが、弦楽器の高弦部分を何事もないかのようにあっさり伸びきり終わることは初めての経験でした。
ご指摘のとおり、ボーカルと楽器のバランスが絶妙に自然で、聞いていて疲れません。
まだまだ音量上げてもバランスは維持すると感じますし、とにかく生音に近いので音楽に集中できる状況です。
荒井由実さんの「中央フリーウェイ」はとんでもないことになりました。
説明しつくせない状況です。
どちらも録音が極めて優秀だったことを改めて認識できました。
総じて低音の出方が段違いかと存じます。
今回はAE線の導入を強くお薦めいただき本当にありがとうごさいました。
自分なりに保守的ななか、加藤木様の違いのご説明に納得し導入に踏みきれました。
過去(貴社の製品に切り替えてきたこの9カ月)、色々な大きなステップアップが何回かありましたが、今回のAE線の導入が最大の激変になりました。
加藤木様のご実験とご分析の凄さをただただ実感しております。
貴社にとりましては利益のすくない分野かと存じますが、AE線の普及を通じての福音をプロケーブルの愛好家に伝えていただければ幸いです。
私も危うくWE16GAで終わるところでした。
SPケーブルはベルデン8470→WE16GA(復刻版)
→WE16GAオリジナル→AE線となりました。
これで決まりました。
○○
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店長注:) この方のこのコメントで、プロケーブル製アイソレーショントランスには AE 線!! ということが、
どなたにもわかると思います。それでも WE (ウェスタン・エレクトリック) やベルデンのスピーカーケーブル
が必要になるケースは、おそらくは、多くの場合は、クロスオーバーを導入している方だけでしょう。
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1番さん再再登場! メーター 1000円でも買う!
コメント採用ありがとうございます。
まさしく加藤木様がご理解のとうりの出音になります。
プロケーブル本店様からも、昨年夏にAE線がベターというニュアンスをいただきましたが、
まさか100円/mにそんないい音が出るのは?と思い、止めました。
WE16GAオリジナルは確か2万円かかったと思います。
今回はたった4000円でこのレベルが手に入りましたのでミラクルでした。
加藤木様のノウハウ代としてもう少し価格アップしても良いと思います。
この音が出ることがわかっていたら1000/mでも私は買います。
価格が安いのでそういう風に感じられる方が多いと思います。
混合ケーブルで加藤木様のサイトを見る方も多いと思いますが、
沢山のプロケーブルユーザーに事実を知ってもらいたいと思います。
ipodの曲はituneで買ったものですが、やはり良い音源と普通レベルが色々です。
今朝聞きましたスピッツの
「ロビンソン」はこんなにバランスの良い録音だったのだと分かりました。
勿論草野さんの高音は別格に素晴らしいですが。
リードギタリストもたいしたテクニックをお持ちです。
やはり、プロはさすがです。
またよろしくお願いいたします。
追伸
コメント拝見しました。
恥ずかしいですが、まさに事実をそのまま告知されています。
AE線のひふく剥がしが簡単なことも重要です。
私は、ストリッパーなしで普通のハサミで出来ました。
引き続きよろしくお願いいたします。
○○
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店長注:) 電源がプロケーブル製アイソレーショントランスだと、スピーカーケーブルは、
WE 16GA に比べて、AE 線の方が良くなってしまいます。これは、WE16GA よりも
AE 線の方が無条件で優れているというわけではなく、電源環境や音源環境によっては、
最高のものが違ってくるということです。ただ、AE 線はあくまで AE 線ですので、
切り売りであっても、メーター100円が適正価格でしょう。
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1番さんの衝撃コメント!AE 線でクラシックが化けた!
追加コメントです。
予想通りクラシックの交響曲で「一番の違い」がでました。
加藤木様のお話の通りで、
個別の楽器の音がだんごにならず分離して聞こえます。
音の数がやたらに増えて聞こえます。
音場空間も相当広がり、低音は更に重くさがりました。
トゥッティー部分も余裕でこなします。
モーツァルト「41番」
カールベーム/ウィーンフィル
ドボルザーク「新世界」
ショルティ
シカゴ交響楽団
後者はデジタル録音ですが違和感がありません。
かなりSACDも所有していますが通常盤との差が分からない状況です。
要するにSACDなど不要なレベルになったと理解します。
やはりこれらの音源がおさえられなければ駄目ですね。
AE線はさすがです。
ここまでくればまさに本物です。
ありがとうございました。
またよろしくお願いいたします。
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店長注:) このかたのコメント通りです。プロケーブルユーザーの皆さんは、
クラシックが弱いとお感じになられる方が多いですが、プロケーブル製アイソレーショントランス
プラス、AE 線で、同じプロケーブルセットでも、ここまで違います。