top of page

ベルデン 8477 商品解説

 

※ スピーカーケーブルは、必ず、左右同じ長さで接続されてください。

 

アメリカ、ベルデン社の誇る、業務用スピーカーケーブル、ベルデン 8477 です。

 

ベルデン 8477 は、通常の 100 V 環境のもとで、片側 9~12m での接続に適しています。(この理由は、後述します。)

 

このベルデン 8477 は、現在でも、スタジオや放送局で広く使われている、プロ用のスピーカーケーブルです。

 

音質面では、ベルデン 8460 や 8470 と同様で、太さの違いでしかありません。素晴らしい品質です。ご家庭で、トランジスタアンプと低能率スピーカーの組み合わせで音楽を聞かれる方や、長めにスピーカーケーブルを引かれる方に、この ベルデン 8477 をお勧めしています。

 

民生用のスピーカーケーブルに慣れてしまった方が、このベルデン 8477 をきちんとセッティングされてお使いになると、まずは第一に、高域が美しく伸びることに、お気づきになると思います。高域が綺麗に伸びることは伸びるのですが、それでいて、耳障りではない。実に自然に、「伸びる」のです。このことは、私自身も経験していることで、非常に印象に残っています。

 

もちろん、高域だけではなく、低域のキレも良いし、音全体のバランスも素晴らしいものです。何より、極めてリアルな、生音に変貌します。むしろ、ベルデン 8477 や WE のような音が本来の音であって、民生用のスピーカーケーブルこそが、今までず~~~っと、音楽の再生を怠けていたのでしょう。

 

ベルデン 8477 の特性は、極めて精緻なフラットです。これは、パワー・アンプから出た音声信号を、いびつに変形させることなく、スピーカーまで伝送するのです。

 

なお、この ベルデン 8477 は、12GA と、太いスピーカーケーブルなので、業務用圧着端子 8個ををオプションでつけております。音への影響は皆無で、あのウェスタン・エレクトリックのスピーカーケーブルの音すら、変えずに伝送します。これを 8個 980円で、オプションでつけておりますので、ご入用の方は、是非、お選びください。

 

以下に述べることは、重要事項です。

 

ベルデン 8477 をお使いの上で、唯一、注意しなくてはならないことは、音の焦点です。

 

音の焦点とは、スピーカーをはじめ、パワー・アンプ、ミキサーなど、ある程度フラットな特性を持つ音響機器につきまとう、音のシャープさ、マイルドさの加減のことです。

 

例えば、スピーカーから出てくる音がシャープすぎる場合、音の焦点を緩める必要があります。逆に、スピーカーから出てくる音がマイルドすぎる場合、音の焦点をきつくする必要があります。音の焦点は、主に、スピーカーケーブルで合わせる必要があります。

 

音の焦点の合わせ方は、プロケーブル社が発見した、以下の公式に従います。

 

[1] ベルデンや WE などのメッキ線材の場合。長くすると音はシャープになり、短くするとマイルドになります。太くすると音はマイルドになり、細くするとシャープになります。

 

[2] 銅の単線の場合。長くすると音はマイルドになり、短くするとシャープになります。太くすると音はマイルドになり、細くするとシャープになります。

 

公式はこれだけです。

 

目安として、ベルデン 8477 の 12GA の場合の音の焦点は、通常の 100V 環境の場合ですと、9~12m です。ベルデン 8470 のような 16GA ですと、適正長は 3m ~ 4m くらいです。

 

音の焦点を合わせるコツは、最初は 12m とか、13m とか、ベルデン 8477 を長めに購入して、そこから短く切り詰めていくという方法です。最初から短過ぎてはいけません。(和室の場合は、音の焦点がマイルドに決まる傾向がありますので、13~14m くらいから始められると良いかもしれません。)

 

ベルデン 8477 の場合、音の焦点が合ってきたあたりで、5cm も切ると音は激変します。切り過ぎてどうにもならなくなってはいけませんから、最後の勝負どころは、1.5cm くらいの単位で、切り詰める作業になると思います。

 

それだけの精緻な音質を、このベルデン 8477 は実現しているのです。

 

このようなやり方で、音の焦点が合った時の音というのは、非常にリアルな、生音となります。私自身、その音のあまりのリアルさに、こんないい音で音楽を聴けるなんて、何かバチが当たるんじゃないか、と、最初は不安に駆られたものです。

 

これは、業務用の棒型圧着端子で、WE レベルの品質の太いスピーカーケーブルの音を全く変えずに転送するためのものです。

 

民生用の端子では、これだけの品質のものは、全く存在しません。ベルデンの太いケーブルをお使いのかたは、この端子を、ぜひご利用下さい。

 

なお、圧着は、圧着専用工具を使わずとも、普通のペンチで十分に出来ます。

 

貴方の音楽のお供に、ベルデン 8477 を、是非ともお試しください。

 

★ 注意事項:音の焦点の問題の出てくる機材は、単に音が歪んでいるだけである、という趣旨の「論説」を見たことがあります。しかし、それは事実ではありません。事実は全くの逆で、機材が高性能になればなるほど、完璧になればなるほど、音の焦点を合わせる必要が出てきますし、それらは実際に音の焦点を合わせられます。

 

精緻なフラットを実現したパワー・アンプなどの機材、敏感に、セッティングの良いところも悪いところも音に出してくる高性能スピーカー、それら機材が完璧になればなるほど、音の焦点の問題は、重要な問題として、避けては通れないのです。

 

逆に、機材のスイッチを入れてから、時間の経過とともに、音の焦点が著しく変化していき、音の焦点を合わせることが決してできないような、そんな機材に遭遇してしまったというケースも聞いております。(プロケーブルサイトに、その告発があります。)そのような機材は、事実をはっきりと言えば、品質が低いわけですから、潔く見切りをつけられて、避けて通られてください。この点については、機材の価格の高低は一切、関係ありません。(こういったケースも、おそらくは、オーディオの悩み・苦悩の原因の一つとなっているのでしょう。)

 

音の焦点の問題を避けて、快適に音楽を聴く方法はただ一つ、AM ラジオやラジカセのような、極めて小さなスピーカーから音を出すしか、方法はありません。

 

お客様には、これらの点を、何卒、ご理解の上、ベルデン 8477 をご利用ください。

BELDEN ベルデン 8477(12GA)

価格¥2,500より
  • ベルデン 8477 の推奨長は、通常の 100V 電源環境ですと、左右それぞれ 9m 〜 12m くらいとなります。スピーカーケーブルは、必ず、左右同じ長さで接続されて下さい。

bottom of page